2016年2月23日火曜日

森下敬一先生の造血理論とがんの鍼灸治療

院長のさんぺいです。

当院には、"がん再発防止"を目的に鍼灸治療を受けていただいている方々がいます。

鍼灸治療を受けていただくと免疫力、特にリンパ球(主にウィルスを退治する)の増加が起こります。
リンパ球は、安保徹先生や福田稔先生等の研究で副交感神経が優位になると増えることがわかっています。

鍼灸治療では自律神経を調整し副交感神経を優位にすることでリンパ球の増加を目指します。
治療中には、「手足がぽかぽかしてきた」「眠くなった」「お腹が空いてきた」「すいません、ちょっとトイレに行きたいです」など副交感神経が優位になったことを示す反応が出てきます。
がん患者さんは定期的に血液検査を行っていますので、総白血球数の増加や分画(ぶんかく)検査(リンパ球:顆粒球の比率は35%:60%)で効果を実感され笑顔が出てきます。(がん患者さんは基本的に笑いませんが、笑うことによりがんを攻撃するNK細胞が6倍近く活性化するそうです。)


鶴見隆史先生によると、全身のリンパ球の70%は小腸に集中しています。大腸にも10%あり、腸全体に全身の80%近くが存在しています。
そのため、鍼灸治療では大腸や小腸の気の調整もかかせません。 

森下敬一先生は、がんや慢性病の最大の原因は「血液の汚れ=瘀血」であるといわれます。
血液は"骨髄でつくられる"というのが医学の常識ですが、森下先生は小腸の絨毛組織において赤血球が造られると考えており、これを「腸管造血現象」と呼んでいます。

小腸が汚れると、血液が汚れ、リンパ球の生産力も落ちます。 両儀気功研究所の池辺所長はこれを「超能力=腸能力、偉い人のことを長官というでしょ、人間の体でも腸管が大切です」と患者に指導されていました。
 
また近著では「2000年になって腸管造血以外にも「経絡造血」という機能が人間にはあることも、私は発見しました。経絡造血というのは、経絡の中を通る"気"によって、生命最小単位の微小生命体「ソマチッド」がリンパ球に成長する造血現象です。さらにヘモグロビンを取り込んで赤血球になります。」と示されています。 
「肝臓癌だからといって肝臓だけが衰えているのではなく、消化器官や副交感神経の働きが弱って、そこから病気がスタートしていることがわかります。
お茶の水クリニックのデーターによれば、がん患者の身体組織の気能値は大腸回腸(小腸の後半部分)、自律神経の副交感神経系が低くなる点が共通しています。発症部位には関係ないのです。」とも書かれています。 

鍼灸治療でも、自覚症状と関係のないツボに針を刺そうとすると「そこは辛くないから刺さなくて良い」とおっしゃる方がたまにいますが、全身の経絡を調整することで免疫力を高めようとすることがいかに大切かがおわかりいただけたのではないでしょうか。
このような自覚症状だけでなく、病気の本質を治療していくことを大極治療と呼んでいます。

※私自身は腰に鍼を刺されるのが苦手なので、スタッフにはお灸、置き針、指圧で調整してもらっています。
当院は指圧治療も好評なので、鍼灸治療が苦手なかたな免疫力を高める全身指圧(60分~)をご利用ください。

池袋 マッサージは池袋東口徒歩4分・癒しの森指圧鍼灸院

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