2014年4月5日土曜日

常識破りの粗食ダイエット

院長のさんぺいです。

前回の掲載した過去記事、「最高の主食である『米』は原気の源 」の続きです。

2003年6月20日記載

常識破りの粗食ダイエット

2月20日号で記述しました“最高の主食である『米』は原気の源”を多くの方にご覧になっていただきご意見・ご感想ありがとうございました。
この号で浅井式による粗食療法を実験中であることをお伝えしましたが、この度毛髪ミネラル分析の結果が出ましたのでご報告します。

実験開始

実験期間は2003年1月3日~4月30日までの4ヶ月間です。(現在も継続中!)
第1回目の毛髪ミネラル分析は2月19日、第2回目は5月19日に実施しました。

この期間の主な食事内容は以下の通りです

[朝食]
白米(1合:由布院とこしえを利用)、味噌汁(グローバルクリーンのにがり抜き有機味噌利用)、醤油(グローバルクリーンにがり抜き醤油利用)、梅干(グローバルクリーンにがり抜き梅干利用)焼きのり(スーパーで購入した普通の白子のり)、有機白ゴマ
[昼食]
おにぎり1合(黒ゴマ塩:塩はにがり抜き真生塩使用、梅干、焼きのり)
[夜食]
白米(1合:由布院とこしえを利用)、味噌汁(グローバルクリーンのにがり抜き有機味噌利用)、キムチ、豆腐、白ゴマ

なお、最初の1ヶ月間は不安でしたので水溶性植物ミネラルサプリメントを1日30㏄ほど利用しました。この間、嗜好品はコーヒー、シュークリーム等適当に食べました。
最初の1ヶ月目の毛髪ミネラル分析の結果は4月10日号に掲載した通りです。
らべるびぃ予防医学研究所の方にお見せしたところ『日本人は総ミネラル不足状態にあり、当研究所のサンプルの中でも73点はハイスコアです。何か特別なサプリメントをとられているのですか?』と質問を受けたほどです。
しかしわずか1ヶ月間では、2~4ヶ月前の健康状態を示す毛髪が多数混入していますので参考外です。また、波動測定でも他の追随を許さないほどの高波動を記録する植物ミネラルを摂取していたことも好結果につながったようです。そこで2ヶ月目以降は思い切って植物ミネラルの摂取を止めてみました。

 

浅井敏雄先生の食事療法


ここで、浅井先生の食事理論について若干触れておきましょう。
①枯葉剤(除草剤)こそガン・万病の根本原因
この猛毒は魚介類(マグロ・あわび・カニ・うに・いくら・明太子)や動物の肝臓(牛・豚・鶏のレバー)に最も多く蓄積されており食べると危険だと警告されています。
ダイオキシンの話はあまり報道されませんが、魚介類からは水銀やカドミウムが検出され妊婦が食べると危険であるなど厚生省の発表が続いていますね。環境汚染が急速に浄化される予定はないので食べないのが予防策となっています。
②玄米はアクで短命になる
他の食事療法とまったく異なる考え方です。玄米に含まれるフィチン酸は体内の毒素や化学物質を排泄する力があるので病気の時には短期間で効果が出るが、続けると体内のミネラルまで排泄してしまいカルシウムやミネラル不足の体になり短命となってしまうと警告されています。 
③自然塩は短命の最大原因
自然塩に含まれるニガリ(塩化マグネシウムと硫酸マグネシウムを主としたミネラルの総称)は腎臓・肝臓・すい臓を硬化させ地上の何よりも短命になると警告されています。今のミネラルを豊富に含んでいる天然塩ブームは人工透析患者、肝硬変、糖尿病患者を増加させると危惧されています。ただし現代医学で言っているような減塩を薦めているのではなく人類最適ニガリ量0.0064%の塩(=真生塩)を使えば塩分は好きなだけ摂って良いとしています。
この3つの基本的な考え方から、白米、0.0064%の塩を使った味噌汁、醤油、わずかな御新香だけの粗食で365日過ごしても栄養失調にならず十分長命になれるといいます。
  
この説が正しかったら今までの栄養学は非常識に変わりますので毛髪分析(特にミネラル不足にならないか)で確認しながら真実を確かめる実験を開始しました。
途中、『え!そんな馬鹿げた話信じるの?』『顔色悪いね。倒れないように!』『そんなことまでして長生きしたくない』等々、沢山の野次が飛んできました。20年ぐらい前からこの説を唱えている浅井先生には相当な誹謗中傷があるものと推測されます。私の場合は『実験!実験!』で済まされるから気が楽でしたが・・・

 

体調の推移

この食事療法は最初のうちは様々な好転反応が現れます。
第1に下痢が起こります。これは他の実行された方にも現れている反応です。また、便中に油分を多く含むようになります。余計な脂肪分が体外に排泄されているものと思います。脂肪にはダイオキシンや有害ミネラルが多く蓄積しており貯金を放出することは健康に良い反応であるといえます。この時期は血中脂肪濃度も上昇しているので体脂肪率は19%から22%まで上昇してしまいました。
第2に倦怠感が襲ってきます。特に朝起きるのが苦痛になるようなだるさが出ました。肉食は血液を汚す酸性体質を作りますが、陽性なので元気が出ます。一方、浅井食は弱酸性の白米を主食に強アルカリ・強陽性食品である味噌・醤油・梅干を利用しますので血液が浄化され体温は上昇します。この急激な変化が倦怠感の原因ではないかと思われます。体質改善までの3ヶ月間の辛抱です。
第3に毒素排泄作用が促進されたのか、皮膚(特に顔)に吹き出物ができます。これも毒素が出ている証拠であると思い出し切るまでの我慢の日々です。
第4に筋力が低下します。これは第2に関係すると思いますが、120Kgまで持ち上げていたベンチプレスが105Kgまでしか持ち上がらなくなってしまいました。
適度なフィットネスは血行を良くしますが、ハードな運動は体にダメージを与えます。この点、浅井先生に質問したところ「運動は短命の原因になります。その場合、肉を食べても構いません」とのことでした。
  

思わぬダイエット効果

さて、4ヶ月も経ちますといよいよ痩せてきます。体重計に乗ると72Kgあった体重が67Kgまで落ちています。体脂肪も15%まで低下しました。この体重・体脂肪率は柔道をやっていた15年前の高校生時代よりも低い値です。ベルトも2㎝詰めたのにまた1㎝余裕ができてしまいました。わき腹、臀部の贅肉は落ちたのがはっきりとわかるレベルです。
久しぶりに来院した患者さんには「あれ~ずいぶん痩せたね!何かやっているの?」と質問を受けるようになりました。
とくに痩せる目的で始めた食事ではない(むしろ体重は維持したかった!)ので5kgも落ちるとちょっと寂しい気持ちがします。しかし、ここまできたら体脂肪率10%以下を目指し脂肪を落としてみようと別の目標ができました。
お腹いっぱい食べていても、油や肉をほとんど摂らない粗食では太るのが難しいようです。山田豊文先生も『痩せるのは簡単ですが太るのは難しい』と言っておられましたがまさにその通りの結果になりました。特に食べ過ぎによるマグネシウムの無駄遣いは新陳代謝を阻害し太りやすい体に変化させてしまうようです。たくさん食べても痩せていくのだからリバウンドはまずないでしょう。後は栄養の偏りがないかどうかが心配ですね。
  

毛髪ミネラル分析の結果

いよいよ、この粗食実験の成果を知る時期となりました。実験開始から4ヶ月が経過していますので毛髪はほぼこの食事でのデーターが反映されていると思われます。
その結果は下記の通りです。(青字は基準値オーバー)


この結果、ニガリ抜き(=ミネラル不足)の食事をしていてもミネラルバランスが悪くなることはないようです。また、味噌・醤油を沢山使用しましたがナトリウム値が異常に上昇するようなこともありませんでした。
一方、有害ミネラルは水銀・鉛を除き上昇してしまいました。これは、有害ミネラルが毛髪から排泄された為に起こったのか、焼き海苔や他の食品に高濃度に入っていた為かよくわかりません。半年後に再チェックしてみる予定でおります。
有害ミネラル排泄にはマグネシウム、亜鉛、セレンが重要であるといわれています。この3つは山田豊文先生も「摂りすぎということはありません。できるだけ多く摂取してください」と言います。
今回、セレンがマイナスとなっているので若干ミネラルの補充が必要な気がします。そこで、今後は白米に真性塩または植物ミネラルを若干入れて炊くことにしてみます。この方法は千坂由紀夫先生(千坂式)も硝酸帯窒素の除去に用いている方法です。(実際には梅干を使いますが塩にも同様の効果があるといいます)

リバウンドのないダイエットのために

さて、タイトルに『ダイエット』と入れましたのでネット検索で引っかかることが多くなると思いますので追記します。
この食事療法を実践すれば確実に痩せることができるでしょう。沢山食べてもOKなのでリバウンドもないでしょう。病気の方は免疫力が高まり良い結果が出るはずです。
しかし、一方で玄米や野菜ジュースを用いた方法よりも穏やかに反応します。脂肪率は1~2ヶ月変化しなかったり増加する場合さえあります。吹き出物が出ることもあります。細胞の代謝サイクルはおよそ3ヶ月ですが、この方法では4~6ヶ月はかかりそうです。
「そんなに待っていたら夏が終わっちゃうじゃないか!」「そんな食事ではつまらない」という声が聞こえてきそうですがそんな即効性を期待している方にお薦めの器具が当院にはあります。アルファ21というカプセル型のマシーンです。
アルファ21の主な目的はリラクゼーションですが、減量コースを選んでいただくとカプセル内は最大79度まで温度が上昇します。
背中に敷いてある振動マッサージは上半身・下半身ともに作動します。(通販でやっている低周波治療器のような擬似運動状態を作る)
汗をほとんどかいたことがない人でもかなり発汗するでしょう。発汗は重要な解毒の方法であるため重金属排泄に有効です。
栄養失調の方が減量コースに入られると目まいや立ちくらみ、吐き気をもよおしますのでご遠慮いただいておりますが、食事をしっかりとられている方であれば30分以上利用していただくことも可能です。1回のご利用で確実に0.5%~2.0%体脂肪が落ちます。脂肪にはダイオキシンや有害ミネラルが多く含まれているので体脂肪を落とすことは疾病予防にもなります。排毒され腸がきれいになれば皮膚の血行が良くなりキメが細かい肌になるでしょう。
体温が1度上昇すると免疫力は35%以上アップすると言われております。またガン細胞は43度付近で死んでしまうとの説もあり温熱療法は効果的です。さらに、ガン患者さんは交感神経が緊張しすぎて免疫細胞は非活性状態にあると言われています。アルファ21の本当の目的は『ストレスの除去』=副交感神経優位の状態を作ることが目的の為、免疫細胞を活性化させるのは得意分野です。
当院のスタッフは風邪の初期(悪寒・発熱・頭痛)に減量コースを利用しておりますが熱が免疫細胞の援軍となり、その1~2時間後にはほぼ回復します。
NASAが開発に関与したと言われているこの21世紀のマシーンですが、最近の研究により応用した利用方法が期待されています。
注:このコースは現在行っておりません。

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