2015年2月18日水曜日

ビタミンCの活性酸素除去力

院長のさんぺいです。

2月5日に読売新聞が防衛医大で行われたビタミンCと放射線障害に関するニュースを報道しました。
このニュースに飯山先生もすかさず「防衛医大はビタミンC」でコメントされていました。
【転載開始】
 (2015年2月5日 読売新聞)
事故や災害などで高い放射線量に被曝(ひばく)した際に起こる骨髄損傷などの放射線障害について、防衛医大の研究チームは5日、大量のビタミンCを直ちに投与することで大幅に軽減できたとする研究結果を、米科学誌「プロスワン」に発表した。

高線量の放射線を全身に浴びると、強い酸化作用を持つ活性酸素が細胞内に大量に発生する。活性酸素は細胞膜や遺伝子などを傷つけ、骨髄や腸管などの臓器を損傷させる恐れがある。

研究チームは、活性酸素を抑える抗酸化作用を持つビタミンCに着目。致死量である約7・5シーベルトの高い量の放射線をマウス30匹に照射して、ビタミンCの投与後の効果を探った。

その結果、体重1キロあたり3グラムの大量のビタミンCを投与した15匹は、骨髄細胞の損傷が抑えられて14匹が生存。(生存率93%) 一方、何も投与しない15匹のうち8匹は、骨髄細胞が死滅して1~2週間で死んだ。(生存率46%)
【転載終わり】
この実験で使用されたビタミンCがどのようなものなのかわかりませんが、病院の実験なので合成のアスコルビン酸単体なのではないかと推測されます。

合成か天然かどちらが良いのか?という質問をたまにされることがあります。その時は、佐藤章夫先生の「臨床栄養士の独り言第700回 ビタミンCの効果を高めるケルセチン」の内容をお話するようにしています。
佐藤先生はどちらでも良いがビタミンCをサポートするバイオフラボノイドを含んだ製品が良いと言われています。

一方、当院が推薦している山田豊文先生のカラダがヨロコブビタミンC1000は天然ビタミンC商品で、原材料がローズヒップ、混合柑橘類果皮、セルロース、シュラック、増粘剤(ビタミンC)となっており、バイオフラボノイドも1粒100mg含有されています。


医者も知らないアドレナルファティーグでは「自然界に存在するビタミンCは、常にアスコルビン酸とバイオフラボノイド類の複合体である。比率はおよそ2:1であるべきであり、アスコルビン酸2mgに対してバイオフラボノイド1mgに相当する。バイオフラボノイドは体内でアスコルビン酸の有効性を2倍にし、作用が完全になるのを助ける」とあります。
この実験でもしバイオフラボノイドとアスコルビン酸での成果だったとしたらもっと良好だったかもしれません。

ちなみに同書では副腎疲労症候群の治療として、「副腎は体の中で一番多くビタミンCを含む臓器。1日3000mg取る。(15000~20000mg必要な人もいる) ビタミンE400IU、甘草の根600mg、コラの木50~100mgは副腎組織を造り、体内のコルチゾールレセプターの働きを促す。午前7時~9時の間の睡眠は副腎を休息させる)、オレンジジュースを飲まない(果糖が多すぎ、殺虫剤混入)、カフェイン飲料を取らない、アルコールを控える(極度に生成された炭水化物であり血糖値を激変させる)」とあります。

ストレスや放射線(健康診断等による医療被曝含む)に晒される現代人には厚生労働省の摂取目安1日100mgでは全く足りない人が多いと思います。飲みすぎているかどうかの目安は、便がゆるくなっていないかどうか、尿が黄色くなっていないかどうかです。

ビタミンCより活性が高いセレンなどではどのような効果が出たのかも気になるところですが、いずれにしろ今後は東海村の原発事故のような悲惨な事故が発生した場合の対策として有効な研究成果だったのではないでしょうか。



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