"出産予定日が過ぎているのに陣痛が来ない"という理由で鍼灸治療を受診された方がいらっしゃいました。
「3日後までに陣痛が来ないと促進剤を使われてしまうのでその前までに何とかしたい」とのことです。
治療中、2歳半のお子さんがお母さんの体にまたがっていましたのでヒヤヒヤしながら鍼灸治療を行いました。
無事陣痛が来て元気な赤ちゃんを産んでくれればよいのですが・・・。
ところで、この女性は以前から潰瘍性大腸炎を患っていますが、「妊娠中は症状が出ない。ず~と妊娠していれば楽でいいな。」と言われました。
これは、妊娠中に大量に作られているプロゲステロンというホルモンと関係がありそうです。
プロゲステロンは黄体期には5~30ng/ml造られていますが、妊娠30週以降は65~220ng/ml造られます
【最新改訂増補版】医者も知らないホルモンバランスで、ジョン・リー博士は以下のように述べています。
「自己免疫疾患は女性に多い。なぜだろうか?一生を通じて、男性よりも女性に多いエストロゲンを疑ってみればよい。卵胞が消耗し、更年期になると、女性はプロゲステロンの生産量が減る。こうしてエストロゲンが優勢になる時期に、一群の自己免疫疾患は発生しやすいのである。
私がいつも思うのは、自己免疫疾患がエストロゲン優勢による症状なのか、それとも、プロゲステロンに自己免疫疾患を治す効果があるのか、という疑問だ。今後の研究が待たれる。」
そのため、出産後は天然プロゲステロンクリームを生理的な量で補充することをお勧めしました。
エストロゲンの過剰は自己免疫疾患だけではなくガンをはじめとしたあらゆる病気と関連します。
ストレス、砂糖の過剰摂取、ホルモン注射された肉、牛乳・乳製品、農薬のついた野菜、魚(煮干は特に多い)、冷凍食品(特に魚介系)、コンビニ弁当やお惣菜等に含まれる味の素(MSG)などを控えることも忘れずに!
自己免疫疾患と関連が疑われているホルモンは他に、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)、DHEA、テストステロン等があります。
体で作られるプロゲステロンは上記ホルモンを必要に応じて体内で変換・合成しますが、外部から補充する天然プロゲステロンには変換能力は無いそうです。
もし、天然プロゲステロンを塗布しエストロゲン様食品を控えても症状が悪化してしまう場合、天然のDHEAやテストステロンを補うのも良いかもしれません。
治療終了後に、エストロゲンとプロゲステロンの作用の違いをまとめた子宝鍼灸治療用の資料をお渡ししましたが、看護学校で習った内容と違うと驚かれていました。
「学校の教科書や製薬会社主催の勉強会では習わない内容がたくさん書かれているので"医者も知らない"とタイトルにあるんですよ~」と付け加えておきました。
【追記】
6月6日、無事元気な子を出産できたと報告をいただきました。鍼灸治療翌日に陣痛が始まったそうです。効果が出てよかったです。BICOMを用いたオキシトシン分泌促進と下垂体調整の周波数を入れた置き針も効果があったようです。
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