撮り"鉄"のみなさま(JR東日本CMより) |
8日間連続猛暑日という新記録を樹立した後です。冷たいものの飲 みすぎ、食べすぎ、また寝苦しさから来る疲労回復の遅れで胃に疲 れがたまっている方を多く見受けます。
胃が疲れた場合まず先に、鍼灸や指圧を受けていただければ胃液の分泌が正常な状態に安定するのですが、大抵の方は胃薬を使います。
胃薬を使うと胃液の分泌の低下や酸度の低下で、鉄のサプリ(非ヘム鉄の硫酸第一鉄)の吸収率は38%低下するとの研究があるようです。
胃薬を安易に利用すると鉄不足を生じる恐れがあります。
鉄の補充について、ジョン・リー博士は「鉄欠乏症であることが検査でわかっている、あるいは貧血でない限り、鉄分を余分に取る必要はない。過剰な鉄は有害で、フリーラジカルの形成を引き起こす。鉄は尿によって排泄されない唯一のミネラルだ。」と述べています。
また、岡本裕先生は「過剰な鉄分は癌のきっかけになるのです。鉄はそもそも活性度の強い原子であり、体内で活性酸素の産生を促進してしまうのです。したがって、鉄分が極端に不足して貧血になっているというのであれば話は別ですが、そうでなければ、できるだけ鉄分を含む食材(赤身の肉)は避けたほうがいいのです。」と書かれています。
石原結實先生は「高齢者は誰しも貧血傾向が見られる。なぜなら、年齢とともに動脈硬化が進み血管が細くなる一方で、正常数の赤血球が存在した場合、赤血球を主成分として作られる血栓によって詰まりやすくなってしまうからである。にもかかわらず、高齢者の貧血に対して、造血成分である鉄剤を処方する医師が少なくない。」と鉄剤の利用による血栓症のリスクをあげています。
胃の粘膜を保護するキャベツを食べたり、胃液の分泌を調整する足三里穴(あしのさんり)などにセルフ施灸もお勧めです。
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