2015年8月31日月曜日

妊婦とトランス脂肪酸

院長のさんぺいです。 

知り合いの妊婦さんが、たべっ子どうぶつを食べていたので、「あまり食べ過ぎないほうがいいよ」と忠告しました。 

「えぇ~何でですか? 子供用のおやつですよ!」

「ほら、ここをみると危険な油が入っているでしょ」と原材料を指差しました。

【原材料名】:小麦粉、砂糖、植物油脂(パーム油)、マーガリン(大豆を含む)、白ごま、ショートニング(豚肉を含む)、食塩、食物繊維、バター、DHA含有魚油、イースト、膨張剤、炭酸Ca、着色料(カロチン) 

マーガリンやショートニングにはトランス脂肪酸が含まれています。 トランス脂肪酸は危険な油なので全米で禁止しょうとしている食品です。

WHOは、トランス脂肪酸の摂取で心疾患のリスクが上がるということで、1日の総エネルギー摂取量の1%以下にすることを推奨しています。
1日のエネルギー摂取量を1800kcalだとすると18kcal、脂肪だと2g相当になります。

たべっ子どうぶつバター味には100g中0.9g含まれているようです。
内海聡医師が「数ある食品の中でも最強に近い毒である」と語る砂糖もたっぷり入っているし、パーム油には環境ホルモン作用のあるBHA、BHTが入っています。 

トランス脂肪酸が妊婦に及ぼす影響として、脂肪酸の燃焼効率が悪くなり未熟児に結びつく可能性があったり、流産死産を生じる可能性があると報告されているようです。 

「へ~知らなかった。危ない、危ない。妊娠中は食べるのやめます」とのことだったので一安心。

と、思ったら、翌週はなんと"コアラのマーチ(イチゴ)"を食べていました。 

コアラのマーチ(イチゴ)の場合、トランス脂肪酸含有量は、商品100g当たり4.8g。
一箱の商品量は41gなので、一箱食べるとほぼ上限値2gのトランス脂肪酸を摂取することになってしまうようです。 

はたして彼女は無事元気な赤ちゃんを出産できるのでしょうか?
とても心配です・・・。

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