先日、コレステロール低下剤(ピタバスタチン/商品名:リバロ)を飲んでいる患者さん(男性)がいました。
LDLコレステロールが170程度あり、医者には『下げないと大変なことになるぞ!』と言われているそうです。
その結果、
”処方不要 、心筋梗塞の危険が著しく高く、コレステロールが280以上の人以外には危険”となっています。
コレステロール低下剤の効能は、心筋梗塞のみ(ただし日本人に有効というデーター無し)だったはずですが・・・。
これには、患者さんも驚いていたようです。
さらに、今年の基準値では病人でも、来年度から基準が変わるので、病人じゃなくなる可能性もありますよ、と新基準の表をお見せしました。そこには、LDLの基準値は72から178と書かれております。
『ぎりぎりだけど基準値の範囲内だな・・・』と、ポツリ。
この基準値は、人間ドック学会が発表したものなので、医者が使用するガイドライン2014ではまだLDLは140以上になっています。正式に採用されるかは6月に決まるようですが、採用されれば多くの方が脂質異常症ではなくなる可能性があります。
人間ドック学会の新基準値 |
そもそも、コレステロールはなぜ上がってしまうのでしょうか。
原因としては、加齢(単なる老化現象)、ストレス、動物性タンパク質の過剰摂取、アレルギー、カンジタ菌の増殖、運動不足、ビタミンE不足、カルシウム不足、ネフローゼ(腎臓病)等が考えられます。
安保徹先生は、「血中のコレステロール値が高くなるのは、ストレスに打ち勝つための防御反応です。脂質は体内の中でもずば抜けて抗酸化力が高く、高エネルギーな物質です。
女性にコレステロール低下剤を処方するのはまことにおかしな話です。明らかに肥満している人(BMI28以上)以外は、食事制限は必要ないと思います。日本人の場合280mg/dlまでは正常値です。」といいます。
浜六郎先生は「喫煙などなにもリスクがなければ、350mg/dl以上というような数値になるものと私は推定しています。少なくとも食事指導や運動療法を行っても300mg/dl以上から下がらない人だけが、薬物治療の対象となる可能性があります。
とくに女性の場合、閉経後では300mg/dl程度まで全く心配無用です。330mg/dl程度までたぶん大丈夫でしょう。240から280mg/dlが最も寿命が長いのです。」といいます。
浜崎智仁先生は「 コレステロールと総死亡率の関係を一度でも調べた研究者は、実はコレステロールは危険どころか、むしろ安全で、「血中コレステロール値が高いほうが死ににくい」ということを知っており、これは常識となっている。」と言います。
この患者さんだけでなく、常連の女性の中にもリバロを服用している方がいます。
一鍼灸師が薬の処方に口を出すことはできませんので、「基準ギリギリではいけませんよ。ジャンクフードを止め、外食もできるだけ控え、適度な運動を行い、ストレスを受けた時には良質なビタミンCなどのファイトケミカルを摂取すれば、来年は基準値の範囲に収まり薬不用になりますよ。医者に脅されることもなくなりますよ。」とお伝えしておきました。
参考)
浜六郎先生が超限定使用を認めている(ほとんどの人に不用)商品は以下の通りです。
メバロチン、アルセチン、コレリット、プラバスタチンNa、マイバスタチン、メバリッチ、メバン、リダックM、メバトルテ、プラバメイトなど上記の薬であっても、以下の但し書きがあります。
狭心症や心筋梗塞がある人でも、コレステロール値240以上ではじめて必要。それでも200以下には下げないように。
狭心症や心筋梗塞がない人は、コレステロール値280までは不要。220以下にはさげないように。
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