原口です
昨日、豊島区鍼灸師会が開催したリンパドレナージュのセミナーに参加しました。
セミナーではリンパドレナージュとバンデージ(弾性包帯)の効果や適応・不適応など、ならびにリンパドレナージュの手技について学びました。
リンパドレナージュというと日本ではエステティック的なイメージがあるかもしれませんが、本来は癌治療でリンパ節を切除した方や、先天的なリンパ形成不全の方などに起きるリンパ浮腫を改善するために行われる医行為です(※リンパドレナージュは癌の転移に関与しません)。
ドイツでは理学療法士、作業療法士、看護師、医師が講習を受けており、バンデージが保険適応されています。
リンパドレナージュよりも効果的ということで、現在ではリンパ浮腫に対してはバンデージによる介入が主流となっていますが、リンパドレナージュ(タッチング)による患者さんの心のケアは重要な役割を果たしています。
日本ではバンデージ購入は自己負担となりますし、1ー2社しか取り扱っていないようで、まだまだ認知度が低いものです。
リンパ節切除とまでいかずとも、座りっぱなしなどで脚の浮腫に悩む方は多いかと思いますが、リンパ管は皮膚に付いているため、運動により自然と皮膚が動きリンパの流れが改善します。
また。リンパが回収される大元であるリンパ本管は腹部にあるので、腹式呼吸でリンパの流れが改善します。
よって、浮腫が気になる方は日常生活に運動と腹式呼吸を取り入れてください。
若い方や健康な方であっても、脂肪吸引を受けると、下手をするとリンパ管が傷ついたことが原因でリンパ浮腫を発症することもあるため、手術を受ける際は先生とのお話が大切ですね。
当院にも、乳癌の治療で腋窩リンパ節を切除したため腕に浮腫がある患者さんもいらっしゃるので、セミナーで学んだことが活かせそうです。
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