2016年5月10日火曜日

意外と知られていない。指圧とは『単に指で押すだけの療法ではない』ということ

原口です。

指圧とは、疾病の予防並びに治療を目的に、全身にあるツボと呼ばれる反応を押圧することで生理反射を惹起し、本来人間の身体に備わっている自然治癒力を高める本独自の治療法です。なじみのある方は大変多いかと思います。

「指圧」という言葉から、その押圧の方法が「指だけで押す」と勘違いされることがあるのですが、実は手のひらで押したり、場合によりもつかうこともあります。そして、指圧の手技は「押圧」だけではないって知っていましたか?

今回は癒しの森指圧鍼灸院のメイン療法のひとつである指圧について、あらためてご紹介します。

指圧とは

もともと日本における手技療法の歴史は、701年の大宝律令のなかに按摩博士という言葉が見られるのが最古であり、中国から按摩や導引按蹻といった手技が伝来したのがはじまりです。

以後、日本で独自の発展を遂げますが、明治以降にアメリカの3大手技と呼ばれるカイロプラクティックオステオパシースポンデュロセラピーが流入し、これらを融合して大正9年(1920年)頃には既に現在の指圧療法の原型となる指圧が故・浪越徳治郎によって確立されていたとされています。


つづいて、カイロプラクティック、オステオパシー、スポンデュロセラピーについて紹介します。

カイロプラクティックとは

疾病の原因が脊椎などの椎骨(運動分節)の構造的、機能的な歪みにあるとの考え、その歪みを調整することで疾病を治療することが可能であるとする。脊椎などの歪みが及ぼす神経系の機能異変、ひいては健康全般への影響を診断、治療、予防し、自然治癒力を取り戻そうとする手技です。
人体骨格模型(背中)

オステオパシーとは

筋膜・骨・関節・頭蓋・臓器・リンパ・血管など、あらゆる器官が治療対象で、
  1. 身体全体を一つのユニットとして考える。
  2. 身体の機能と構造は一体のものであると考える。
  3. 自然治癒力を鼓舞することを主眼する
など「人体感」にも重きを置いている手技療法です。

スポンデュロセラピーとは

脊髄反射を利用した内臓の治療法というのが指圧と共通しますが、背骨の両側に板をのせてそれを木槌やハンマーで叩いて脊髄神経を刺激するのが特徴です。

各手技のいいとこ取りをしたのが指圧!


ツボ療法として有名な指圧ですが、筋膜・骨・関節・頭蓋・臓器・リンパ・血管などあらゆる器官が治療対象であり、特に臓器に対してはツボ押しによる脊髄反射を利用しますし、脊椎の歪みの改善もすることができるというすばらしい療法なのです!

皆さまも、この日本独自のすばらしい手技療法「指圧-shiatu-」を癒しの森指圧鍼灸院で体感してください!


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